
ただのトイレ”にしない、こだわりの空間デザイン
2026.01.07
- リフォームの豆知識
目次
1. トイレは「機能」だけでなく「空間」として考える
2. 壁材と床材がつくる、印象を左右するベースデザイン
3. ミニマルでも不便にしない、収納とレイアウトの工夫
4. 設備選びで変わる、使い心地と清潔感
5. 毎日使う場所だからこそ生まれる、暮らしの質の違い
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1. トイレは「機能」だけでなく「空間」として考える
トイレというと、「用を足すだけの場所」「最低限きれいなら十分」と考えられがちです。しかし実際には、毎日必ず使い、しかも一人になる時間が最も多い空間のひとつでもあります。だからこそ、機能性だけでなく、居心地や雰囲気に目を向けることで、暮らし全体の質が大きく変わります。今回の施工事例では、限られた面積の中でも圧迫感を与えず、落ち着いて過ごせる空間づくりを意識しました。照明の当たり方や色味、視線の抜けまで細かく計画することで、「ただのトイレ」ではなく、気持ちを整えるための小さなプライベート空間として成立させています。
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2. 壁材と床材がつくる、印象を左右するベースデザイン

空間の印象を大きく左右するのが、壁と床といったベースとなる素材です。このトイレでは、壁面にさりげないヘリンボーン柄を取り入れ、単調になりがちなトイレ空間に奥行きと表情を与えています。色味はあえて主張しすぎないグレートーンとし、清潔感と落ち着きを両立させました。また、床には木目調の素材を採用することで、冷たくなりすぎず、住宅らしい温もりをプラスしています。派手な装飾を加えなくても、素材選びと貼り方を工夫するだけで、上質で洗練された印象をつくることが可能です。
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3. ミニマルでも不便にしない、収納とレイアウトの工夫

デザイン性を重視すると、収納が不足したり、使い勝手が犠牲になったりするケースも少なくありません。そこで本事例では、必要なものを必要な場所に、最小限で配置することを大切にしました。トイレットペーパーや小物を置ける棚は、アイアンと木を組み合わせたシンプルなデザインを採用し、空間のアクセントにもなっています。また、壁付けにすることで床面をすっきり見せ、掃除のしやすさも確保しています。無駄を省きながらも、不便さを感じさせないレイアウトこそが、長く快適に使えるトイレ空間につながります。
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4. 設備選びで変わる、使い心地と清潔感
トイレ空間の満足度を左右するもう一つの要素が、設備の選び方です。今回採用した便器は、凹凸が少なく一体感のあるデザインで、見た目の美しさだけでなく清掃性にも優れています。継ぎ目が少ないことで汚れがたまりにくく、日々のお手入れの負担を軽減してくれます。また、操作パネルを壁付けにすることで、便器まわりをすっきりと見せる工夫も施しました。最新設備を取り入れること自体が目的ではなく、デザイン・清掃性・使いやすさのバランスを考えた選択が、快適な空間づくりには欠かせません。
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5. 毎日使う場所だからこそ生まれる、暮らしの質の違い
トイレは滞在時間こそ短いものの、毎日の生活に必ず組み込まれる場所です。その空間が心地よいかどうかは、無意識のうちに暮らし全体の満足度に影響します。デザインにこだわったトイレは、来客時の印象を良くするだけでなく、住む人自身が「この家が好きだ」と感じるきっかけにもなります。「ただのトイレ」で終わらせず、空間として丁寧に設計することは、決して贅沢ではありません。小さな空間だからこそ、こだわりが際立ち、日常に確かな豊かさをもたらしてくれるのです。




